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ユダヤ系とアメリカ現代社会の構図

現代社会

ユダヤ系のアメリカにおける影響力はかなり強いと言われています。事実、ユダヤ系アメリカ人は現在の政界においても重要な地位を占めていますが、ジェフリー・ヘルメリッヒが言うところによりますと、ユダヤ人の政治的影響力は選挙投票の傾向により実際よりも誇張される傾向にあるとのこと。外交アナリストのミッチェル・バードはユダヤ人は宗教的思考に基づき投票を行っているという主張をしているため、ユダヤ人は他の民族に比べ投票に行く比率が多いという特徴があるそうです。全ユダヤ系の人口比は2%にも満たないのですが、そのうちの94%が大統領選挙などに大きな影響力を持つエレクトラル・カレッジ(大衆の決定を一部の政治家が吟味、再考、さらには却下することもできるシステムであって、アメリカが価値を置く民主主義とは対局にあるようなシステム)と呼ばれる州に住んでいます。エレクトラル・カレッジに済む彼らの大半は民主党支持ですが、ヘルメリッヒは彼らを共和党の対イスラエル政策いかんによって特殊な変動を見せる選挙人であるとも述べています。この主張に対して、メリーランド大学のエリック・ウスラナー博士は論文で反論していて、その論文によると、たった15%程度のユダヤ人のみしか対イスラエル政策を選挙の主要因としておらず、83%は本件について特に気をかけていない。また論文は福音主義系のクリスチャンに対する否定的な見解こそがユダヤ系の共和党に対する政的価値観に多大なる影響を及ぼしているとしていて、伝統的に社会問題に対し保守的な意見を持つ保守派層はむしろ共和党支持者が多い結論付けています。ニューヨークタイムズの記事によりますと、ユダヤ票が共和党に流れる場合は信仰や信念を基とした政策が重要だと論じ、これが2004年大統領選挙で共和党所属のブッシュ候補がユダヤ人の多いフロリダ州を勝ち取った原因になったのではないか?!としています。

2008年の大統領選挙では78%のユダヤ系が民主党候補の(現大統領の)バラク・オバマを支持。21%が共和党候補のジョン・マケインを支持しました。この時共和党はオバマのバックグラウンドにイスラム教やパレスチナがあることを強調し、ネガティブキャンペーンを張り、ユダヤ票の獲得を目論みましたが、失敗に終わりました。マケインの副大統領候補であるサラ・ペイリンの保守的な社会政策がユダヤ票を遠ざけたという意見もあります。ちなみにオバマのチーフストラデジスト(政治コンサルタント)のデイヴィッド・アクセルロッドと右腕のラーム・エマニュエルはユダヤ人です。

政治批評によると、ユダヤ系はイラク戦争を誘導した責任の一端があるとしています。多くのユダヤ系はイラク戦争に対し他の民族や一般のアメリカ人と比較しても強く否定している場合が多いです。ユダヤ系のイラク戦争に対する反対は彼らの強力な民主党支持ということだけには留まらず、支持政党や政治観に関わらず信念的に否定的立場を取っている者が多いようです。そして、2003年から2004年の時点では大半のアメリカ人がイラク攻撃を支持していましが、それから徐々に懐疑的になっていった傾向にありましたが、ダヤ系は2003年の開戦直後より既に否定的で彼らがアメリカの大衆世論の波に乗って否定派に周った訳ではないということを示しています。

ゲイ

ユダヤ人はゲイの人権に対し非常に寛容です。特に再建派、保守派、改革派などは正統派に比べゲイ同士の結婚にも協力的です。アメリカの再建派の中では同性結婚は普通に行われており、15のユダヤ系LGBT団体がアメリカには存在しています。2007年には保守派が多数の者を占めている、宗教的指導のラビにおいてもゲイの結婚を認めるているという声明を発表しました。そのような風潮のため78%のユダヤ系は「結婚は男女の間でのみに正式成立する」としたカリフォルニア州の『ポジション8法』などを拒否しており、これは他の民族・宗教グループの見解と比較しても非常に高い比率となっています。(余談ですが、L・バーンスタインも同性愛的傾向を隠しませんでした)

LGBT団体とは

・・女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexuality)、そして性転換者・異性装同性愛者など(トランスジェンダー、Transgender)の人々をまとめて呼称する頭字語。

マリファナ規制

ユダヤ系は現在のアメリカのマリファナ規制にも否定的見解を持っています。86%が非暴力的なマリファナの使用による逮捕はおかしいとしています。この数字は同様の意見を持つ他のアメリカ人の比率61%、民主党支持者の比率68%と比較しても極端に多い比率となっていて、85%がマリファナの医療目的での使用の規制に反対しています。これも同様の意見を持つアメリカ人の比率67%、民主党支持者の比率73%と比較しても高い数字になっています。